ファインマン物理学 (2)
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カスタマーレビュー
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2005-03-27
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2005-01-07
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2003-10-28
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2002-07-15
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2001-04-02
ファインマン先生の、わくわくする語り口、スジの運び
ファインマン先生の、わくわくする語り口、スジの運びを、控えめに押さえた翻訳がよくフォローしてる。カルフォルニア工科大学で1961年から62年にかけて行われた物理学入門講義を教科書にしたものだが、一年生をどうにも退屈させてしまういままでの入門講義を大改造すべく、ファインマンは最初から飛ばしてくる。最も優秀な学生に合わせたというその講義は、かなりハイブローかつハイテンションだが、名調子にだまされてハイスクールの生徒でも読める(読み通せるかどうかは怪しいが)。
さて、2年連続の講義のちょうど1年目が終る年度末講義。翻訳ではちょうど2巻の最後だが、ファインマン先生はちょっとした謎をかける。異星人が握手をするにはどうすればいいか。なんとか握手の習慣を教えられたとして、どうやってミギとヒダリを伝えるか。さまざまな検討の結果、量子力学における対称性の破れに注目する。異星人にも物理学者がいれば、それでミギとヒダリを伝えられる。しかし、反物質でできた異星人なら、対称の破れも反対になる。もし彼が左手を差し出すなら、気をつけろ。手を触れた途端、大爆発する!
ところで、どうして宇宙には対称性のやぶれがあるのだろう。神様がこの宇宙を作ったのなら、宇宙は完全のはずではないのだろうか(すなわち対称的にできているはずでは)。そこで話は、日光の東照宮へ飛ぶ。やあ、これは見事な彫り物。しかし、あそこだけ彫り物が反対になっているが、さて。ガイドさんが得意げに、教えてくれる。どうです、見事なたくみの技でしょう。あまりにも見事なこの仕事、神様が人の技に嫉妬しないように、わざとああして逆さに掘ってあるんですよ。なるほど!この宇宙も、人が神の技に嫉妬しないように、わざと対称性がくずしてあるのにちがいない!では、これで今年の授業を終了する。(20人中、16人の方が「このレビューは参考になった」と投票しています。)
評価:
芸術的物理学
物理の世界を芸術に高めたのではないかというほど見事な講義録となっている。1960年代にこのような講義を行っているとは見事の一言である。ノーベル物理学賞受賞者がカルテック(カルフォルニア理工科大学)の最も優秀な学生に対してインスパイアするための講義と聞くと、および腰になるかもしれないが、優秀でない者にも得るところがまったく無いことにならないように配慮しているところも、この講義と教科書に筆者が真剣に取り組んでいる姿勢がしっかりと見える。
初心者向けの教科書では決してないが、一通り大学の物理を学び、もはや物理を早急に勉強すべき理由がない人は、ぜひこの本をじっくりと楽しむことをお奨めする。ファインマン博士の認識している世界が垣間見えることだろう。知識としてでは無く物理学というストーリーを感じることが、次のステップへ進めるようなポジティブな気分を与えてくれる。
(6人中、4人の方が「このレビューは参考になった」と投票しています。)
評価:
内容が個性的
読んだ感じでは、他には無い物理の本という感覚。
というのも光の部分の説明で目の構造を例にとって説明したり、この本は具体例を先取りして演繹していきます。目の構造、波動のところでは楽器などを例に本質をわかりやすく説明していると思う。
英語版は3冊一まとめになってて、そっちの方が
前の説明を参照しやすいのでお奨めです。ほんのサイズも大きいし、
表紙もお洒落ですよ。(11人中、9人の方が「このレビューは参考になった」と投票しています。)
評価:
シリーズ1の面白さ?
シリーズの中では,V(5)の量子力学と双璧かな,と思います.「光と物質の不思議な理論」を読まれれるとわかると思いますが,この本はファインマンの物理観がよく表れたものだと思います.僕自身は,屈折率の本質にせまる部分,気体分子運動論から統計物理の入門的な部分,それに対称性に関する章,どれもわくわくでした.(11人中、11人の方が「このレビューは参考になった」と投票しています。)
評価:
楽器を使った波動の解説
新設大学だった頃のカルテック(カリフォルニア州立工科大)での特別カリキュラム編成委員としての講義を基礎にした、大学教養課程程度の物理学の解説書。指導方針は、単なる暗記や計算ではなく、考え方の理解に置かれている。この方針に沿って、「1.力学」に続き、難しい数学的知識や計算を必要とせず、物理学の考え方を理解させることに焦点が置かれている。
この章の内容は、波や熱、それに光の性質に関する物理学の法則の説明である。特に興味深かったのは、波動を説明するための、楽器を使った実験であり、ピアノやバイオリンを例に用いている。当時、電子ピアノを使っていたので、生ピアノとの、似て異なる相違が理論的に把握できたことは、両者の音の感覚的な相違を把握するのに、重要な促進剤の役割を果たした。音が違うような気がするのではなく、違っているはずなのだという確信から、音の相違を聞き分けることが可能になる場合もあるのだ。
いまだに強く記憶に残っている個所は、この章の楽器の例と、「3.電磁気学」の渦電流の解説だ。後者は、現在、流行中の電磁調理器(IH調理器)の説明そのものだからだ。しかし、この章は、偏微分(マックスウェルの法則)が必要とされるので、例だけ拾い読みした方が良いかもしれない。
2章までは高校生の知識で理解可能なので、計算と暗記に疲れた学生や、物理の分かり難さに辟易している学生に、ぜひ一読して欲しい。物理学も、解説方法次第では、これほど面白くなるんだと思ってしまう教科書だ。(19人中、16人の方が「このレビューは参考になった」と投票しています。)
