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点と線 (新潮文庫)

商品情報

点と線 (新潮文庫)

点と線 (新潮文庫)aws

カスタマーの評価:4.0/5
  • 著:松本 清張
検索する >> 松本 清張
製造・発売:新潮社
形態:文庫
総ページ数:262
発売日:1971-05
[ 和書 ]
定価:¥ 460
中古品最安値¥ 1 (計 61 件)
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カスタマーレビュー

評価:5/52008-05-23  

謎解きを終えた後に感じる、昭和の名残

九州福岡の海岸で見つかった心中と思しき
男女の死体。いったんは心中と片付けられた
この事件の謎を追う警視庁の刑事三原と
福岡県警の鳥飼。
福岡、東京、北海道、鎌倉・・・。
いろんな場所が点が線で結ばれて、絡まりながら、
謎が解けていく。
社会派ミステリーの推理小説。

ヨメが福岡出身なので、香椎だとか行ったことがある
場所が舞台となっているので、多少イメージしながら
読めました。
だけど、時代背景が昭和30年代なので、ちょっと
ピンとこないところのないわけでもない。

青函連絡船も廃され、鉄道も高速化、飛行機も
普通に乗れるようになった今では、この話の
前提も変わってくるでしょうね。

松本清張は以前、「日本の黒い霧」を読んだけど、
ひとつの事件の裏に、何か大きな黒い陰謀が隠されている
っていうところに、その共通性もありながら、
それが昭和30年代だったんだなと痛感してみたり。
ある意味、今の中国にも通じるところがあるんだろうけど。

謎解きを終えた後、男の、そして女の執念の恐ろしさを
感じました。

評価:1/52008-04-16  

他のレビューを見ると★が多いが…

鳥飼刑事が活躍した前半は面白かった。

が、ちょっと抜けてるとしか思えない
三原刑事が登場してからトーンダウン。

4分間のトリックも「?」のままで終わったし、
読み終わってがっかりした。


なんで名作と言われているのかわかりません。

(3人中、2人の方が「このレビューは参考になった」と投票しています。)


評価:5/52008-03-30  

決して色褪せることのない社会派推理小説の原点がここにある!

 1957〜58年にかけて、とある雑誌に連載された作品というから、本書は、ちょうど50年前に誕生したことになる。刑事の前に巨大な岩壁のごとく聳え立つアリバイを崩してゆく作風であるが、犯罪動機に<社会性>を盛り込んでおり、「解説」にあるように、いわゆる社会派推理小説の原点ともいうべき作品である。

 1958年という年は日本が高度経済成長に突入した時期であるが、新幹線はまだ存在していない。東京・福岡間を20時間もかけて移動していた時代だ。本書から強い影響を受けたという森村誠一の『高層の死角』を読んでいたこともあり、鉄壁のアリバイトリック崩しという本書の作風にはさほどインパクトを感じなかったが(最後に真犯人とおぼしき意外な人物がキーパースンとなっている点は新鮮)、50年を経た今日においても本書は決して色褪せていない魅力を有している。本書を読まねば、『高層の死角』への絶大な影響度を知らないままでいたことになる(読む順序が逆であったことがかえって功を奏したか)。

 いずれにせよ、われわれは本書が置かれた時代状況を意識して読む必要がある。<勝ち方>にはいろいろあるが、僅かな出張旅費を使って地道な捜査を続けた三原刑事のそれは、むろん<粘り勝ち>だ。決して屈せず、全身全霊を賭けてアリバイ崩しに挑む彼の姿勢は、刑事という職務上、当然といえば当然であるが、私はとても勇気付けられた(東京、福岡そして札幌という地点を結びつけるときに、列車ばかりに気をとられ、航空機の存在をすっかり忘れていたやや間抜けな人柄も記憶に残る。読んでいた私自身が、「飛行機がなかなか出てこないな?」と疑問をもったくらいだ)。

 本書の小さなキズ(解説参照)に対して、著者はその後、どのような説明を行ったのか、大いに興味があるところだ。本書から<社会派推理小説>が本格化した以上、本書は必読の作品である。『ゼロの焦点』もいつか読んでみたい。

(5人中、5人の方が「このレビューは参考になった」と投票しています。)


評価:4/52008-01-04  

点と線が・・・つながる

アリバイ崩しの推理小説です。読みやすいです。
主人公の三原の推理に、「あー、なんでまだ気が付かないの」と歯がゆい思いもしましたが、
最後の種明かしで出てくる女性については意外で「へー」と感心しました。
丁寧に書かれた推理小説のお手本のような作品だと思いました。

(2人中、2人の方が「このレビューは参考になった」と投票しています。)


評価:5/52007-11-30  

推理小説といっても、社会問題の視点で動機をよくよく考えてみると、アリバイは簡単に崩れるようになっている。読了後、作者が本当に言いたかったことが伝わってきます。

「安田辰夫は、…」この小説も人物名から書き出される。登場人物は点であり、人間関係が線。言ってしまえば、推理小説に限らず、あらゆる文学に共通している、あたりまえのことなのかもしれない。それでもあえてタイトルとしたのは、一個の人間とその関係が、推理をすすめるうえでの肝だからだ。
この作品の最も巧妙な部分は、読者を精緻なトリック、汽車や飛行機、連絡線などのダイヤのほうに目を向けさせている点だ。
しかし実際には、社会問題に主眼をおいて推理しなければ、解決がつかないようになっている、そこのところが一番すごい!と私は思う。
さすがに社会派推理小説。松本清張代表作である。

(2人中、2人の方が「このレビューは参考になった」と投票しています。)

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