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七夕しぐれ

商品情報

七夕しぐれ

七夕しぐれ

カスタマーの評価:5.0/5
  • 著:熊谷 達也
検索する >> 熊谷 達也
製造・発売:光文社
形態:単行本
総ページ数:326
発売日:2006-10-21
[ 和書 ]
定価:¥ 1,680
中古品最安値¥ 579 (計 6 件)
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カスタマーレビュー

評価:5/52008-11-06  

差別を超えた友情物語

この小説はあくまでも架空のストーリーです。

この小説を読んで、仙台にもこういった差別があったと勘違いしている
人が多いように思います(私もそうでした)が、仙台にはこのような
差別は存在しませんでした。それは熊谷氏本人も語っています。

特に仙台周辺に在住する人にとっては、地域、川、学校、商店街・・・、
すべてが頭に浮かんでくるので、熊谷氏の自伝的小説なんだろうと勘違い
するのも無理もありませんが、これはあくまでも"小説"なんです。

あえて地域差別のなかった仙台を舞台に、そうした差別問題を折り込んだ
ことが、この小説を面白くしているのだと思います。

現実にそうした差別の存在する地域を舞台としていたら、この小説のような
どこかほのぼのとした雰囲気は出せなかったでしょう。

評価:4/52008-02-11  

大切なことをストレートに。

久々に、こういう本読みました。
「大人向けの課題図書」って感じでした。子供向けでもいいんだろうけど、大人が読めるから「大人向け」。テーマが明確だから、「課題図書」。

とてもよかったです。今でも知らない人、結構いるんじゃないかな。「部落」とかの話。そういうことを、小学生の目線で書いてあるから、なんか心に刺さる。

テーマはそれなんだけど、小学生が主人公だからいろいろすんごく懐かしい感じ。でもまぁ世代が違うから、「巨人の星」とか「アポロ11号」がリアルタイムの時代なんだけど、でも懐かしく感じたなぁ。
久々に、一気に読み終えた本です。

評価:5/52007-04-24  

やっぱりボクも、あの3人に拍手を贈ってげたい

転校したの小学校で出会った近所同士でもある新しい友達
「どうして仲良くしてはいけないの?」…ただ素朴に浮かんでくる疑問

差別問題という、
理解することも表現することも躊躇われがちな事柄を、
決して正しさを押し付けるのでもなく、
小学生の男の子という目線から少しも曇りなく見つめた作品です。

大人が判らなくなってしまったもの…
判ろうとしなくなってしまったもの…
それを理解させ、気付かせてくれるのは子供なのかもしれない

子供にも子供の事情というのがあって、
それは大人の抱える事情とさほど変わらない…
和也の経験する弱さや葛藤や憤りは、大人が何時の間にか無視して、
自分がそれに巻かれてしまうことを許してきたものと通うものがある

登場する3人の子供たちのように、大切なものを大切に、
おかしいと感じることはおかしいと拒むことを貫けるように
そんな風でありたい…そう思った。

悔しかったり、痛快だったり、恥ずかしくなったり…
誰もが自分を振り返りながら読んでしまう…
すごく教えられました。
やっぱりボクも、あの3人に拍手を贈ってげたい。

(4人中、4人の方が「このレビューは参考になった」と投票しています。)


評価:5/52007-03-06  

正義の方向性と、爽やかな読後感

この差別の根は壮絶なまで深い。
正義などという看板を振りかざして、解決出来る様な、生やさしいものではない。
現在でも、各地で、政治や経済の深刻な問題が噴出しているが、多くの人は、この問題を避けて通る。

舞台は昭和30年代だろうか?
この頃はひどかった。

ここで描かれている行動は、微力ではあるが、大きな力になっている。
そして、この作品の舞台となった当時と、今とでは、状況は格段に改善している。
そこには、血のにじむ様な、努力の積み重ねがあった。

やはり「大義名分」は御法度だ。
3人の行動に拍手を送りたい。

表紙カバーの表は仙台の町並と広瀬川、裏はユキヒロ、ナオミ、そして、カズヤだ。
読了して眺めると、この裏側の絵は、大変微笑ましい。

手に汗握る場面もある。
正義とは、この様な形で、発揮すべきだ。

深く感動した。

(2人中、2人の方が「このレビューは参考になった」と投票しています。)


評価:5/52007-03-06  

差別やいじめを助長する大人への怒り

舞台は私の子どもの頃と同時代の昭和40年代と思われます。
仙台に引っ越してきた小学5年生の和也が主人公。
転校してきてすぐに仲良しになった同級生のユキヒロとナオミ、なぜかクラスでは仲間はずれにされています。
その理由が被差別部落出身であるためと知り、和也は思い悩みます。
そんなことをしてはいけないと口に出した途端、陰湿ないじめが和也を襲います。

何度も逃げたくなりながらも、正しいと思ったことを行動に移し、友達を助けるため正義を貫き、自分のプライドを取り戻そうとする和也の一途さには胸が熱くなります。
それでもなお、言われ無き差別に苦しむユキヒロとナオミの絶望が、胸を刺します。

生まれも育ちも東京の私が、25年前大阪に嫁いだとき、至る所に掲げられた同和の文字が入った垂れ幕や立看板に、
教科書や小説でしか知らなかった差別問題が、今なお現実にあるのだと衝撃を受けたことを思い出しました。

差別やいじめを助長するのも、そして止めるのも、間違いなく大人です。
子どもが発信する思いを、きちんと受け止められる大人でいたいと、心から思います。

(1人中、1人の方が「このレビューは参考になった」と投票しています。)

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