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労働組合法

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労働組合法

労働組合法

カスタマーの評価:5.0/5
  • 著:西谷 敏
検索する >> 西谷 敏
製造・発売:有斐閣
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形態:単行本
総ページ数:520
発売日:2006-12
[ 和書 ]
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カスタマーレビュー

評価:5/52007-06-08  

全ては憲法28条から。

本書では、憲法28条の労働基本権規定を労働法体系の頂点に置き、労働組合法その他の労働法の解釈を憲法28条の趣旨に照らして行うという視点を一貫させている。そこから、争議行為の正当性等に関して団体交渉権を中心にして考える団交権中心論を、下位の法律の趣旨から憲法28条の意味内容を解釈し、限定するという誤りを犯しているとして批判している。そして、憲法28条を「使用者に対して従属的地位にある労働者を労働条件決定過程や経済的地位の向上に実質的に関与せしめるために争議権を保障したもの」と位置づけ、この観点から争議行為の正当性を限界づけている。

その他の論点、例えば組合による企業内施設の利用等に関しても、使用者の施設管理権を偏重する判例や学説を批判し、憲法28条による労働基本権保障の趣旨とのバランスをとるべきだと主張している。このように、本書の記述は大部分判例批判に充てられているので、あまり実務向けではないかもしれない。

しかも困ったことに(?)、菅野先生の教科書と本書の記述を比較してみると、説得力が段違いであり(例えば自社の軍需生産や公害排出など、狭義の労働条件に関係しない事項が義務的交渉事項になるか?という論点を両者で比較してみてほしい)、本書を読むと判例や菅野説を批判したくて仕方がなくなるという、麻薬のような一品である。資格試験のため勉強している人で、菅野説を中心に、予備校本等も利用して手堅く労働法をマスターしたいという方にはお薦めできないが、労働問題を深く考えてみたい方には格好の資本となることだろう。

(6人中、6人の方が「このレビューは参考になった」と投票しています。)

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