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「超」整理法〈3〉 (中公新書)

商品情報

「超」整理法〈3〉 (中公新書)

「超」整理法〈3〉 (中公新書)

カスタマーの評価:4.0/5
  • 著:野口 悠紀雄
検索する >> 野口 悠紀雄
製造・発売:中央公論新社
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形態:新書
発売日:1999-06
[ 和書 ]
定価:¥ 693
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カスタマーレビュー

評価:4/52007-12-04  

アイデアは具体的で秀逸。実効性は疑問。

超整理法の続編であり,非常に地味でありながら情報化社会においては非常に重要な「情報や書類の捨て方」が題材になっている.前著二つと比べると想定されている読者(一人で大量の情報を扱う人)が限定されているために万人向けの方法論ではないが,多くの情報を扱う人にとっては参考になったり頭の整理の助けになったりすることが多いだろう.まず,「非定型的な仕事においては情報や書類を捨てて良いかの判断は非常に難しい.」「不要なものが目の前にあると精神衛生上も重要なことに集中するためにもよくない」という立場に立っている.基本的なアイデアは「目の前からいったん消し,必要ならば取り出せる状態を作る.」「いったん消す対象が(ある程度は)自動的に振り分けられるようにする.」というもの.具体的には,

・受け入れバッファとしての机(作業机とは別)を準備する.
・押しだしファイリングの時に「処理済み」の印をつける.
・「箱」という廃棄バッファを準備する.

である.シンプルでわかりやすくて素晴らしい.ただし,著者が予め指摘していることではあるが,バッファとしての机や箱を置くスペースを確保するだけでも結構大変な人が多いのではなかろうか.僕もそのうちの一人である.

パソコンにおける整理方法としては「ハードディスクの容量は十分に大きいし検索も容易なので電子情報は捨てなくてよい(整理も時間軸だけでよい)」という考えがコアになっている.しかし,この認識ではパソコンにおける情報整理の最も重要な部分である「電子メールの整理」が容易にはできない場合が結構多いだろう.組織によっては書類をわざわざ画像に変換して大量に送りつけてくる場合もあるから.当然,ハードディスクはすぐにいっぱいになりうるし,検索も非常に難しい.

(1人中、1人の方が「このレビューは参考になった」と投票しています。)


評価:3/52007-07-07  

個人の整理用途としては有効です

情報が氾濫するなか、必要な情報のみを取り出し、不要なものは捨てていくということが必要になります。当初は情報をフローとしてとらえ、「押し出しファイリング」の応用で不要なものを捨てて整理していく方法が紹介されています。また、

1)HDDが廉価大容量であることからパソコンの情報は捨てる必要がない
2)全文検索が可能であることからファイル名は整理のために重要性が低くなった

としています。そのような背景から著者は電子ファイルのファイリングシステムの存在意義を否定しています。

これはパソコンがあくまでも、ネットワークに接続されていなく個人の文房具である限りにおいては正しい主張です。しかし、われわれオフィスワーカーが日常直面する次のようなケースで有効に働くでしょうか?

1)同一のファイルを複数のプロジェクトメンバーが編集する
2)特定のファイルを稟議としてまわしていくため原本性の保障が必要
3)異なる営業所や拠点間で共通の情報を閲覧する

研究者という著者の立場からは十分な整理法とも思われますが、残念ながらオフィスワーカーにとっては十分とは言いがたい内容です。

(1人中、1人の方が「このレビューは参考になった」と投票しています。)


評価:4/52003-08-03  

「スペース」の暴虐

例の「超整理法」の第3段であるが、ここでは、スペースの制約という問題が解決されない以上、書類等を捨てるという問題について考察している。
野口は「とりあえず」という副題にあるように、バッファーを設定すること、すなわち、とりあえず受け入れたものを置いておく場所、「受入バッファー」、そしてとりあえず捨てておく場所としての「廃棄バッファー」の設定を提案している。それがいわゆる情報のフィルタリングということだろう。そしてそれをパソコンのデスクトップとごみ箱とアナロジーさせている。
よくよく考えてみると、私自身も廃棄・受入バッファーを自然のうちに設定してきたように思え、そうしたことが大系立てて理解し、また著者と通じるものがあるということを確認できたことが指摘できよう。
野口氏の主張は、パソコン等が全く未発達だった時代を知っていることとの比較から、パソコン時代・情報化時代になって何が最も効率的かつ重要なことであるかを見事に指摘している。そしてそれは大蔵官僚としての経験と海外大学院在学で補強されているといえよう。
しかしもって、このような方法論を考案しなければならないということは、まさに野口氏も指摘しているように、スペースの制約であり、そしてこれは日本において決定的な制約である。つまりスペースに対するコストが極めて高いのである。
電子化された情報であれば、その制約から逃れられることとなるわけで、効率的な電子化が進展すれば、日本の歴史的制約であるスペース、Tyranny of Spaceから解放されるのであろうか。しかし、この問題に対する認識の低さと、効率的な電子化への道はあまりにも遠いのが現状であろう。ただ、野口経済学で、一度、日本の近代経済の発展とスペースの問題について検討してほしいものである。

(9人中、7人の方が「このレビューは参考になった」と投票しています。)


評価:4/52002-01-05  

捨てる方法論

現代社会では、情報を伝える媒体がどんどん手元に入ってくる。その量を考えると全て保存することなど不可能だ。情報を流れやすくするためには、出口がなければならない。そこで捨てる方法論が必要になってきたのだ。野口氏はそこに注目した。

この本を初めて読んだとき、前2作ほどインパクトは無かった。捨てることを軽視していたのだ。しかし、再読するとなかなか鋭いことが書いてあることに気付く。いろいろな意味で「捨てる、減らす、精選する、ダイエットする」ことが重要な意味をもつ時代になってきたことにやっと気付き始めたのである。

結論として、捨てるための「バッファ」を設ける提案がなされている。「とりあえず捨てる場所」のことである。

(9人中、6人の方が「このレビューは参考になった」と投票しています。)

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