アフリカの日々/やし酒飲み(世界文学全集1-8) (世界文学全集 1-8)
商品情報
アフリカの日々/やし酒飲み(世界文学全集1-8) (世界文学全集 1-8)
- 著:イサク・ディネセン
- 著:エイモス・チュツオーラ
- 翻訳:横山貞子
- 翻訳:土屋哲
製造・発売:河出書房新社
このカテゴリから 河出書房新社 の製品を検索する形態:ハードカバー
総ページ数:572
発売日:2008-06-11
[ 和書 ]
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カスタマーレビュー
評価:
2008-08-30
評価:
2008-07-07
評価:
2008-06-13
つまらない古典作品
つまらない古典作品を読むことが出来る人以外は手にしてはいけない作品。
世に面白い古典作品は確かにあります。『星を継ぐもの』だとか『エンダーのゲーム』などは現代の名作に負けない程の面白さがあります。
しかしこの作品に同じような魅力は感じません。ただ古い時代にそれなりの評価を得た作品。そして現代作品を読んでる人には退屈に感じる古典です。
評価:
植民者&被植民者
「アフリカもの」の、この2作品のカップリングはとても面白い。
【アフリカの日々】
デンマークのお嬢様作者イサク・ディネセンの自伝的作品。第一次世界大戦開戦の年、1914年にケニアで夫と始めたコーヒー園の栄枯盛衰を描く文化人類学的アフリカ紀行文。
私生活的には、夫からうつされた業病もあり決して幸せな日々ばかりではなかったはずだが、本書はそのような個人的なことはほとんど書いていない。「夫」のことは、本文から少しはなれる「第4部 手帖から」という箇所に一行だけ登場する。
資金が逼迫し、農園経営が破綻する有様も最後の最後にチョコット書かれているだけだ。
南にはキリマンジャロがあり、西にはアフリカ大地溝帯があるという地域に位置するンゴング丘陵という地域で経験する現地の民衆との出会いと別れ、銃器の暴発等のいろいろな事件、マサイ族、キクユ族等々の諸民族間の交流と抗争等々、読者を引き込む手腕は良質のルポルタージュ文学といっていいだろう。
アフリカ旅行が近年ブームとなっているが、この本を一読してから行ってみると随分と趣が異なるかもしれない。
【やし酒飲み】
一転、この作品は冒頭から最後まで一気に読ませてしまうアフリカ土着の空想・妖怪・阿鼻叫喚文学である。作者はナイジェリアのエイモス・チュツオーラ。学校教育は通産6年くらいしか受けていないといわれるというのがいい。それでも、こんなに読者をハラハラドキドキさせるモノを書くことができるのだ、これだけでもすごい才能。
juju(ジュジュ)を使うことのできる人間は幸福である。この作品の登場人物はジュジュを使い放題。
ジュジュとは何か。霊的な不思議な力であり、そのような力を帯びている物のことであり、また、精霊・妖怪・お化けのことでもある(「解説」より)。
このジュジュを使って、やし酒を造る者を探す旅に出る。この手の冒険譚は東洋であろうが、西洋であろうが、はたまたアフリカであろうがこのほとんど変わらない。アフリカ版の西遊記であり、桃太郎であり、旅の仲間であり、とても不思議である。
下ネタが全く出てこない不思議などたばた喜劇であり、これでもかこれでもかと延々と続くおとぎ話であり、想像力満載のこんな荒唐無稽な作品を書いた作者はほんの10年前(1997年)に亡くなっているのだ。
(4人中、2人の方が「このレビューは参考になった」と投票しています。)
評価:
お買い得です
「アフリカの日々」は、かつてR・レッドフォードとM・ストリープのコンビでアカデミー賞7部門に輝いた名画「愛と哀しみの果て」の原作です。映画は劇的でしたが、原作の世界はむしろ静謐。作者の透徹したまなざしが深い感動を生み出す、好エッセイ(!)です。かのヘミングウェイはカレン=ブリクセン(ディネセン)にこそノーベル文学賞がふさわしいと発言しましたが、読みながら何度かそのことを思い出し、ひそかに同意しました。
この作品はすでにいくつかの訳がありますが、流行の新訳でなく、あえて名文のほまれ高い横山バージョンを採用したこともうれしいかぎりです。アフリカの空気を宿したディネセンの文体はしっかり伝わってきました。
「やし酒飲み」は西洋合理主義に知らず知らず慣らされた我々にはまさに衝撃の世界。もともとこの企画(世界文学全集)を応援したい気持ちがあるのですが、この二作がカップリングの本書は何とも贅沢、特におすすめの一冊です。
(13人中、12人の方が「このレビューは参考になった」と投票しています。)
