地獄のハイウェイ (ハヤカワ文庫 SF 64) (ハヤカワ文庫 SF 64)
商品情報
地獄のハイウェイ (ハヤカワ文庫 SF 64) (ハヤカワ文庫 SF 64)
- 著:ロジャー・ゼラズニイ
- 翻訳:浅倉 久志
製造・発売:早川書房
このカテゴリから 早川書房 の製品を検索する形態:文庫
総ページ数:266
発売日:2008-07-15
[ 和書 ]
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カスタマーレビュー
評価:
2004-11-02
毛色の変わったアンチヒーロー
SF大陸横断ロードムービー。東と西海岸の一部以外全て核戦争で絶滅した北米大陸。伝染病により東海岸の生き残りが全滅しようとしている。ボストンまで血清を急送するために運転技術だけで選ばれたのは、ヘルスエンジェルスの親分で人殺しも屁とも思わぬ極悪人のターナー。突然変異モンスターや略奪団が待ち受ける呪いの横丁を走破して大陸横断という不可能なミッションを赦免状と引き換えに強制された極悪人はどうするか?。...とまあ良くある設定ですが、主人公が本当にワルなんです。共感できるところがひとかけらも無い悪党が主人公。
いつか本人が悟りを開いて善人に変身するとか使命感に開眼することも無し。それどころか、周囲の普通の市民が我が身可愛さに裏切ったり、ヒーローだった奴が臆病風に吹かれて逃げ出したりして、最終的に極悪人しか残らないと言う変わった展開です。ここまで開き直ると逆に爽快感を感じる。
へそ曲がりですが見事な結末の付け方です。使命感も良心も無しで、バイク乗りの意地だけでのやせ我慢の連続。悪党はヒーローにさせられてもやはり悪党のままという結末は普通じゃない。
67年度のヒューゴー賞とネビュラ賞ノミネート作品ですから駄作ということは有り得ない。なんで現在絶版中なのかが不思議な作品。再刊を熱烈待望!
ちなみに、Fox映画の「世界が燃え尽きる日」の原作です。映画も良かったけど、原作の主人公は極悪人で映画の主人公のような平凡なヒーローではないです。そこが原作の楽しいところ。(13人中、13人の方が「このレビューは参考になった」と投票しています。)
