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オネーギン (岩波文庫 (32-604-1))

商品情報

オネーギン (岩波文庫 (32-604-1))

オネーギン (岩波文庫 (32-604-1))aws

カスタマーの評価:4.0/5
著:プーシキン / 池田 健太郎
製造・発売:岩波書店
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形態:文庫
総ページ数:232
発売日:2006-09
[ 和書 ]
定価:¥ 588
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カスタマーレビュー

評価:5/52006-06-25  

ダンテイーな独身男に一矢報いた田舎娘タチアーナ

「オネーギン様、私はあのころもっと若くて、もっと器量がよかったように思います。そしてあなたを愛していた。」一度は恋心が抑えられず決死の思いでラヴレターを書き送ったタチアーナ。しかし都会の洗練を身に纏った憂鬱な独身男は件の田舎娘に見向きもしない。そして数年後、オネーギンは美しい貴婦人となった田舎の小娘を再発見再認識。狂ったように追い回し、今度は自分から恋文を送り付けた結果、最後に冒頭の台詞を受け取る。

男は女の真実の愛、真の美しさに気がつかないもの。逃がした魚は大きかったね!オネーギン君。プーシキンの燦然と輝く言葉の夢の饗宴。貴女の理想の恋物語がここに。

(31人中、19人の方が「このレビューは参考になった」と投票しています。)


評価:4/52005-10-17  

人生は引き返せない

 森鴎外の「舞姫」を彷彿とさせる作品。きっと、あの「舞姫」の文語体の魅力は翻訳で消えてしまうだろう、という想像が、この「オネーギン」の原作についても当てはまるのではないか。雰囲気はわかるものの、おそらくロシア語の原文でしかわからない味があるのであろう。
 それはともかく、プーキシンの少しだけ後輩にあたるトルストイは、二人を一緒にしてしまっているわけであるが(「アンナ・カレーニナ」)、「人生は引き返せないのよ」と二人を永遠に引き裂いてしまうから一篇の悲劇が成立する。不倫や離婚・再婚を簡単に繰り返すことの出来る現代においてはロマン小説は生きてゆけないということであろう。

(6人中、2人の方が「このレビューは参考になった」と投票しています。)


評価:4/52005-07-22  

古さを感じません-結局二人とも人生に敗北した

映画『オネーギンの恋文』をみて興味をもち、読みました。まだ小説というジャンルが確立しきっていない頃のもので、あちこち話題がとんでいるような感覚は受けます(もともとの作品は詩形式らしいのでそうなるのでしょうか)。が、テーマは普遍的で本質をとらえたおもしろい作品です。登場人物の心理描写が少し物足りないため説得力を欠く感じもうけますが、なにかイギリスのオースティンの内面描写に通じるものがあります。まとまりに多少かけるものの、すばらしい作品に加えられるべきものではあると思います。
このストーリーを謝って解釈している感想も結構見受けられますが(結局オネーギンは後から惜しくなっていいよっただけじゃん、タチアナあっぱれとか・・・)結局はオネーギンも、周囲の意を汲んで結婚し、周りからは人生の成功者と賛美されているタチアナも、ふたりとも真実の恋に、そして人生に破れたという悲劇です。

(12人中、9人の方が「このレビューは参考になった」と投票しています。)


評価:3/52003-06-02  

現代に通じる恋愛ドラマ

恋愛はいつの時代も同じなのかと思わせる作品。時代背景の古さを感じさせないドラマである。原書では韻文の形式をとっているらしいが、本書の散文訳でも十分そのリズムが伝わってくる。美しい文章に飾られているが恋する人の心がそのまま表現されていて心地よかった。しかし、結末が私の期待したものと違ったために評価は落ちた。

(6人中、2人の方が「このレビューは参考になった」と投票しています。)


評価:5/52003-02-01  

美しすぎる!

かつて社交界の寵児だったが、今は、若くして人生に絶望した無為な日々を送るオネーギンと、彼に恋する純真な田舎貴族の娘タチヤーナの物語。昔の作品なので、時代がかった表現や描写も多々ありますが、それも古きよき時代の大らかさを感じさせてよいです。
なんといっても、タチヤーナの純真さ、素朴さが、ロシアの大自然の風景とあいまって美しいです。夢みる文学少女の元祖といった感じで、不器用で傷つきやすい彼女の恋心は、読む者の胸もしめつけます。
現在、広く読まれている作品ではありませんが、タチヤーナには一読の価値があるのではと思います。十九世紀好き、ロマン主義好きの方にはお勧め。

(19人中、16人の方が「このレビューは参考になった」と投票しています。)



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