朝日歌壇 2007
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製造・発売:朝日新聞社
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形態:単行本
総ページ数:226
発売日:2007-05-08
[ 和書 ]
定価:¥ 2,940
中古品最安値:¥ 1,400 (計 4 件)
Amazon価格:¥ 2,940
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- 著:朝日新聞社
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カスタマーレビュー
評価:
2007-05-25
時事詠・社会詠の減少
朝日歌壇の平成18年(2007年)年間入選歌全てが載せられている。冒頭には、年間秀歌として、その中から4人の撰者が10首ずつ選び出され、「評」の言葉がある。ここでは、佐々木幸綱の評言に注目してみたい。
この1年は時事詠・社会詠が減少したのが残念だという。そうした中で、新聞のニュース記事、テレビの映像とは異質の、その土地で現に生活しつつある夕張住民の歌を年間賞に選んでいる。財政破綻で再建団体となった夕張市民が、現在ただいまの夕張の空気を歌ったものである。単なる虚脱感・無力感ともちがう、もっと硬質な無言の世界が広がっている歌である。
崩れゆく砂山の砂とめどなく失語症なり町も人らも 美原凍子
時事詠・社会詠を積極的に採った歌人近藤芳美は半世紀を朝日歌壇撰者であったが、逝去され、その後永田和宏は撰者としてその考えを受け継ごうとしているようだ。その心得として「自分の目で見つけた事象だけを歌おうと心がけることが、社会詠成功の鍵である」と強調している。前掲と同一作者の歌を秀歌10首目に選んでいる。
主なき家のトタン屋根つらかろう凍てつくまんま雪つむまんま 美原凍子
もう一人の撰者高野公彦は「たとえ大きな事件を詠んでいても、物の見方が浅ければ、凡庸な歌になってしまう」と社会的な出来事を詠む場合に注文をつけている。そして、前掲作者の次のような日常歌を秀歌10首中に選んでいる。
げつかすいもくきんどにちあさひるばん一ぜんのはしあらっています 美原凍子
