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「菜園の旬」12か月 (小学館文庫)

商品情報

「菜園の旬」12か月 (小学館文庫)

「菜園の旬」12か月 (小学館文庫)

カスタマーの評価:4.5/5
  • 著:藤田 泰正
検索する >> 藤田 泰正
製造・発売:小学館
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形態:文庫
総ページ数:218
発売日:2002-12
[ 和書 ]
定価:¥ 500
中古品最安値¥ 1 (計 5 件)
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カスタマーレビュー

評価:4/52003-04-02  

よだれモノ

作り手よりは食べ手に回ることが多い小生としては、
野菜たちを育成する場面より、
実際に収穫して食すくだりが大好きです。
表現がとてもステキで、思わず、
俺にも食わせろ!と、よだれモノです。
お得意の「擬音」の表現が特にいかしてます。
食欲をそそるもののひとつに音もあるのですね。
活字だけで食べ物のシズルを表現しているところに感心しました。
昨今のバーチャル・リアリティーの世界に浸っているやからには、
スーパーマーケットのトマトでも食わせておきましょう。
トマトと言えば、小生、居酒屋にて年がら年中
「冷やしトマト」なるものをオーダーしておりました。
私の場合は極度の野菜不足なので、トマトの旬にまで頭が回りません。
しかしこの本を読んだ後つくづく痛感したことがあります。
私もたまには、心に「鶏糞」を、
身体に「苦土石灰」を播かないと、
この先、仕事も人生も永くはないな、などと思うのであります。

(1人中、1人の方が「このレビューは参考になった」と投票しています。)


評価:5/52003-01-28  

読者の心を動かす力

タイトルと表紙写真は感心しないけど、内容は素晴らしい!
類書が多いので期待しなかったのですが、
三人称形式で描かれる序文の洒脱なこと、
詩情までも漂わせているのに、ついつい引き込まれてしまいました。
文章は簡潔で無駄が無く、心地よいリズム感があって力強い。
エッセィとしてもハウツー物としても読者を満足させる好読み物。
野菜の生長を見守り、命あるものとして交歓し、
口にするまでの過程の描き方が、すこぶる文学的で読む者の共鳴を誘います。
著者にいざなわれ読者が疑似体験できる、
そんな気にさせるのが最大の美点ですね。
随所に見られる近代農法への批判は、
ひとりよがりに陥らず、類書に多い過激な攻撃性は抑制されていて、
適度な薬味効果となっているのは、企んで出来ることでなく、
著者のお人柄なのでしょう。
これが声高のイデオロギーになってしまうと、
エッセィとしての純度は台無しになってしまいます。
「少年のころに噛った本物の味の記憶をたよりに」と記す通り、
今は遠い、初恋のひとへの思慕を綴った郷愁の物語、
とも読めなくはない。
このジャンルでは『カワハギの肝』、『羊飼の食卓』、
『土を喰ふ日々』が いずれも味わい深い名著となっているけど、
こちらの方が自分でも実践してみたい、と読者を動かす力で勝っています。

(2人中、2人の方が「このレビューは参考になった」と投票しています。)


評価:5/52003-01-07  

「いますぐ新鮮な野菜を食べたい」気持ちにさせてくれる本

『「菜園の旬」12か月』は趣味人のマニアックな書ではなく、
エコロジストの強烈なメッセージの書というものでもなく、
菜園づくりを通して人々が感じているであろうことを、
気楽にまとめた楽しい読み物です。
何より分かりやすく飾らない文章が、
「いますぐ新鮮な野菜を食べたい」気持ちにさせてくれます。
僕はとくに「京菜」のところで
「いますぐ京菜を食べてみたい」という気持ちにさせられました。
また僕もどういうわけだか筆者と同様に「ナンバ」が大好きで、
いつの頃からか「ナンバ」が不味くなってしまったこと、まったく同感です。

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