灰とダイヤモンド
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カスタマーレビュー
評価:
2007-02-04
評価:
2006-07-26
評価:
2005-07-14
評価:
2003-10-15
評価:
2002-09-17
重いテーマながら映画的興趣も忘れていない傑作
DVDが出ていないのが不思議。歴史的背景など知らなくてもポーランドのジェームズ・ディーンことズビグニエフ・チブルスキーのかっこよさを楽しめる映画。公開当時、そのサングラスとニヒルさが日本の(映画)青年に与えた影響は大きい。有名な花火のシーンは、ヒッチコック風でもあります。映画技術的には、やや冗長、説明不足なことは否めませんけれど、その欠点を補って余りある映画ならではの魅力を持った作品。(2人中、1人の方が「このレビューは参考になった」と投票しています。)
評価:
はっとする
思わず「はっ」とするようなシーンが2つありました。一つは、グラスに入ったお酒にマッチを
近づけて、次々に火を灯していくシーン。元仲間だった者の名前を挙げながら、ひとつひとつ
灯していくのが、綺麗で、また儚かったです。同じく綺麗で儚いシーンは水溜りに映る花火。
死体のそばの水溜り。その水面を流れるように、夜空を散りゆく花火の光が水に映っている
のが素晴らしいかったです。しかし、もっと印象的なのはラストのシーンでした。なんと言って
表せば良いのでしょう…。苦しみながらも歩き、歩きながらも苦しみ死んで行く主人公のその
「姿」を見ていると少し恐ろしい気持ちになりました。私は勉強不足で歴史的な背景を知らずに
見ましたが、史実を知っていればもっと深く理解しこの映画を味わえたのだろうと思います。
大人の映画ですね。
評価:
歴史的背景の補足など
ワルシャワ蜂起は、ロンドン正統政府に代わる共産政権樹立というソ連軍の陰謀により、ドイツ軍の懲罰的反撃にあい、何十万人が虐殺・追放されました。
それゆえ、地下水道に逃げ延び、生き残った少数のレジスタンスは反独から反ソへと目標を変え、ソ連軍が進駐し共産政府が樹立されると、反共テロへと変質します。
ワイダ監督のワルシャワ蜂起三部作中、前二作の「世代」「地価水道」は反独闘争主体ですが、元々同名の長編小説(岩波文庫で既刊)を映画化した本作は、反共テロリストと化したレジスタンスが主人公です。
もはや共産化は直視せずるをえない現実で、主人公は平凡に生きたいと願いますが、組織の命令は絶対であり、テロ実行後、ゴミ捨て場で犬のように死ぬ様は鮮烈です。
ヴェネチア映画祭で受賞するなど西側では絶賛されましたが、共産政権下で、このような中立的視野の作品を作ることは危険な行為で、ワイダの監督生命は奪われました。
監督に復帰し、「鉄の男」でカンヌパラムドゥールを受賞し、「鷲の指輪」で再びワルシャワ蜂起を取り扱えるようになったのは、自らも参加した「連帯」運動で、ポーランドの民主化が達成された後になります。
ポーランド現代史にとっても、ワイダ監督にとっても、ターニングポイントとなった、社会的影響も強い名作です。映画芸術上の評価も非常に高いものがあります。(7人中、6人の方が「このレビューは参考になった」と投票しています。)
評価:
灰とダイヤモンド
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評価:
こういう時代にこそ見るべき映画
最初に見たのは高校生の頃で背景が全然わからず単なる暗殺犯の映画だと思っていたが、その後、クリスタルナハト、強制収容所、ワルシャワ蜂起等々を知るようになると、実にリアルな迫力をもって訴えかけてくる素晴らしい作品。暗殺、恋愛、友情、功名、饗宴など様々なエピソードを混乱することなく、きちんと映画の文脈を踏襲しつつ、巧妙にまとめているのは脚本家と監督の高度な構成力の賜物だろう。市民ケーンにも匹敵する極めて映画らしい映画。(19人中、19人の方が「このレビューは参考になった」と投票しています。)
